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朝の霜

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暖かくなり、また雪が降り、また暖かくなる

ゲルは羊の毛をフェルトにし、天幕としている
ただの天幕であり、たいそうに屋根としているようなものではない
内も外も空虚であるということの快さが解放感をつくりあげているようにおもう

古代のチュルク族の謳った詩 「勅勒歌」 古謡を漢詩に翻訳したものがこれである


  勅勒川       勅勒の川(チュルクの川)

  陰山下       陰山の下

  天似穹廬      天は穹廬(きゅうろ)に似て

  籠蓋四野      四野を籠蓋(ろうがい)す

  天蒼蒼       天は蒼々(そうそう)

  野茫茫       野は茫茫(ぼうぼう)

  風吹草低見牛羊   風吹き草低く牛羊(ぎゅうよう)を見る



穹廬とは包(ゲル)のことである

天は穹廬(ゲル)のように大きく半円をなしている という大きなイメージが核になっている
さらに、そのゲルが天までにも膨らんで、四野を蓋のようにおおっている、と謳う

この6世紀の詩句によって、草原の説明は尽きている

天は蒼蒼であるし、野は茫茫であるのも見たとおりである
はるか地平線に牛羊を見るというあたりに、遊牧民族の幸福が言いあらわされている
そして夜、人は包に憩う 天窓からのぞく星をみる

ひょっとするとほんとうに天そのものが穹廬ではないか、という思いが満ちあふれる   
                                               司馬遼太郎より
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by mongoling-yanwoo | 2011-03-31 11:24 | モンゴル | Comments(0)

エール2

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  被災者の皆様、気持ちを落とさないでください     デルゲルマー
  みんなで共にこの災害を乗り越えましょう       ミャグマルスレン


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  あなたたちならなんでも出来ます!!!          アマルツェツェグ
  どうか気持ちを強く持っていてください        ムングンホヤグ           
                                              エルデネト
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by mongoling-yanwoo | 2011-03-31 10:18 | モンゴル | Comments(0)

エール

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気持ちを強くもって下さい    オトゴンツェツェグ
何も心配しなくていいよ     ツェンド                          エルデネト
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by mongoling-yanwoo | 2011-03-26 15:59 | モンゴル | Comments(0)

世界のみんなは一つの家族 チャリティコンサート

地震の報道があった3日後に、「日本の歌でチャリティコンサートをしよう」と相談を受けた
日本の歌も教える音楽クラブ教室の先生には、僕は前からよく手伝いをしていた
急な話に僕は最初お尻が重たかった 予定日が他の用事をと重なっていたというのもある
「あなたの助けが必要」
それは当然だと思った 僕無しでは出来ない
なぜなら、それは日本のみんなの心に届けという想いで行なおうとしているからだ
そうして予定までずらしてもらって、今日開催された

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いつもの祭り事の時の、ただ単にイケてるように構成されているのではなく、歌い手一人一人の想いがこもっているように感じた


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歌も、”大切な人へこの想いとどけ ” というものばかり選んでいた


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最年少7歳 あんなに長い外国の曲を100%の力で歌いきった


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3年生のこの子は、驚くほどリズミカルなステップで腰を揺らし舞台上を天使のように舞った


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難しい平原綾香の曲だった 僕はこの子の歌に涙が出た 心から湧き出すように、音を奏でた


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この子たちみんなで作り上げたコンサート
人もほんとうにたくさん来た
こんな小さな子どもたちが毎日練習をかさね、一生懸命になって人に伝えようとした結果
大成功だった

モンゴルにいる僕を含め、この子たちは被災した人に直接なにか手を貸すことは出来ない 被災者の顔も知らない
でもテレビのニュースではじめて見た津波という恐ろしい光景に、心が動いたんだとおもう
ニュースをみた生徒が先生に「日本の歌を歌いたい」といったらしい
それがきっかけでここまで来た

出来ることをしようとして、行動した
そしてそれは人の心を集め、動かした
やり終えた子供たちの顔は、みんな晴れやかだった


今回の入場料全てを日本に義援金として送る予定
こんな遠い地でも、日本を応援している

世界のみんなは一つの家族 という想いを胸に
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by mongoling-yanwoo | 2011-03-26 00:55 | モンゴル | Comments(2)

数奇な一日

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今日は休みやったから、おっしゃ寝るぞって思ってても朝早く目が覚めたりする
無理矢理寝てたら9時電話が鳴り、9時半までにノミンテレビ局にギターをもって来いと言われた
10時からの生放送に出なあかんことになっていた

なんで昨日のうちに教えてくれへんねんと憤りながら用意をして、車で迎えが来ていたので乗って行き、間に合った

金曜日に文化会館で行なう企画「モンゴル・日本チャリティコンサート」の宣伝のため、
企画者と日本の歌を習っている生徒とともに宣伝する内容

下手なモンゴル語で話をさせられ、そのうえ生放送でギターで歌えという無茶ぶりを半笑いで対応、歌った
何この朝 と思いながらうちに帰る


そして次の用事は生徒(校長の娘)の誕生日に招待されていた
そこでもギターをもってこいと言われていた
娘のクラス全員が招待されている盛大な子供パーティの中に歓声で迎えられ入っていく
そこでギターで歌ったりアブラハムやらされたり、なんか、営業回ってる気分になってしんどなった


やかましさにくたびれて家に帰ると、家の前に子猫がいた
鍵を開けると勝手に部屋の中に入っていった

僕は猫のことが好きでも嫌いでもなく、動物として捉えている
猫という動物の動きを観察するとおもしろかった
部屋の中を警戒しまくりで嗅ぎ回り、最終的に机の下の温かいところで寝た
それを見て、本を読んでいた僕も寝た
起きると暗くなってて、猫が机の上にいるのが見えた
電気をつけて、猫にミルクをやったがなかなか飲まんかった
唐突に僕の膝の上やいろんなところにすり寄ってきて自分をこすりつけた

僕は猫アレルギーである

僕がパソコンをさわリ始めると、パソコンの上に寝転び、邪魔をした
なんでここやねんと言っても、何度も戻ってきてキーボードをさわる僕の手の上に寝転んだ
次第にハナがムズムズしだしたので、もう外に出した
現在眼と鼻と首がかゆい

いろんなことを考えた一日やったし、変な一日やった
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by mongoling-yanwoo | 2011-03-24 02:35 | モンゴル | Comments(3)

僕のカバン

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おもえばわりと長く使っている といってもまだ3年くらい
めっちゃ丈夫で気に入っている 
しかし、けっこう荷物が重たくなることが多いので、ショルダーの帯を留めるところが摩擦で削れている
糸で工夫してなんとかもっている
本体は丈夫でも肩に掛けるところが壊れてくるカバンが多い

このカバンの中にはいつも色ペン色鉛筆、筆記用具、はさみ、のり、辞書2冊、パスポートのコピー、カメラ、授業案やたくさんの紙と作品例等の入ったファイル、スケジュール帳、読んでいる本、水が入ってある
あと、上田順平さん作のタロウキーホルダーも
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by mongoling-yanwoo | 2011-03-24 00:56 | モンゴル | Comments(0)

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赴任した当初の居候宅、住居規定云々により学校の管理人が部屋に鍵をつけてくれた
学校から帰ってくるともう取り付けられてたが、家の中で電動ドリルの類いを使ったらしく部屋は木工室のように木屑が積もっていた
取っ手も含めて、そのゴリゴリやってしまう感じが新鮮だった                  エルデネト
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by mongoling-yanwoo | 2011-03-22 21:12 | モンゴル | Comments(2)

窓辺

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最初居候していた部屋から                                  エルデネト4−6−16
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by mongoling-yanwoo | 2011-03-22 21:00 | モンゴル | Comments(0)

日本へ

時が経つのは早い。もう先週のことである。
地震直後、週明けに学校に行くと先生たちの会議が開かれていて僕も参加した。
その中で日本の震災について触れられ、その当時心がしんどかった僕も日本について知っている限りの現状を伝えた。話しながら涙があふれそうになるのをこらえ、乗り越えようという強い意志がその時生まれた。
涙を見せる先生もいた。

誰かの提案で、学校総出で義援金を集めることになった。まもなく先生のうちの誰かが募金箱を作った。
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書かれてある大まかな意味は、
”呼びかけ”
「私たちがこうして楽しく気持ちよく学び進展するチャンスを与え、
 こんなにもステキな学校を建ててくれた日本国民の皆様に、私たちの常日頃の感謝の気持ちが入っています。」
というもの。
側面にも違うことが書かれてあった。


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そして3日後である。
行動が早すぎる。
たった3日でたくさん集まった。
先生、生徒、保護者や訪問者が皆して入れたらしい。







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次の日、小学校の幹部たちと計算の速い5年生2名の監督のもと、みんなで集計をした。

計算が微妙にあわなくて何度もやり直したが、最終的に合致した。
金額は書かないが、モンゴルの貨幣価値からするととんでもない金額だった。
教師の給料一ヶ月分よりももっと高い。
それは日本円にするとわずかなものになってしまうかもしれないが、僕が見る限りこれは決して些細な金額ではなかった。
募金箱はずっしりと重たかったから。
手紙も入ってた。絵も入ってた。

手紙と絵に関しては僕と教頭がどうにかして日本に送るかたちにし、
集まったお金は校長先生が中高部でも集めたお金とあわせて、校長が以前も募金したことのある信頼できるところに振り込むことになった。

中高部で集まったお金もあわせると、大変な金額だった。



僕は「ありがとう」とあまり言わないようにした。
モンゴルの文化習慣で、ありがとうという言葉を使いすぎると変な感じなのだという。
ありがとうと言う言葉の使い方は日本と大きく違う。日本のようにいつも使うと、眉をしかめられる。

「やって当たり前」
「助け合って当然」
「相手のことも自分のことと同じように扱い、逆もまた同じ」
「皆家族、御礼を言うなんて他人行儀で嘘くさい」と。


僕はここにモンゴル族の気高き精神を感じる。


遊牧民族と農耕民族ではお金の価値観も違うし人間関係や言葉の意味や発達も全然違う。

特にこのモンゴル高原で粛々と生きてきたモンゴル民族は、
世界中でも奇跡的なほどに欲望すくなく生きてきた民族だと思える。


言葉を選ばずに言うと、僕たちを含めた多数の民族よりも面倒くさいことが少ない。

僕は「うれしい」「すごいね」とか、とにかく小さくありがとうっていうしか出来なかった。

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このモンゴルの小さな学校の思いは必ず日本に届き、役立つはずである。

みんな笑顔です。
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by mongoling-yanwoo | 2011-03-21 22:14 | モンゴル | Comments(4)

まちをつくろう

3年u組の授業 
教室に入った時、生徒が僕を見て驚いた。日本に帰ってしまったと勝手におもったらしい。
僕の登場に生徒は喜ぶと共に、9歳なりの慎みを見せた。 日本の現状を知っているのだと解った。
遠慮されるとこちらもやりにくいので、元気であることを伝えた。

「いま、にほんは苦しいけれども、きっとまたみんな元気になります。」

そう伝えて、笑顔で授業に入った。
急に思い立ち、計画していた授業を中止し、まあ本当に思いつきで折り紙の授業に変更した。
ただ自分がしたくなったからや。

『折り紙「お家」を作って住みたくなるような色をぬろう』
 
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一度、簡単なほうの家は折っているはずなので、授業はスムーズに進んだ。


それから早くできた子が何人か前に来たので、テープを渡し、
黒板の好きなところに貼っていいよ と言ったところから、始まった。

落ちていた小さなチョークを手に、数人が黒板に線を描き始めた。

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「道ですか?川ですか?」→「みち!」  「そうですか」


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車、山などが加わった。 お〜楽しそうだ。 犬もわんわん吠えているのやろう


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良く見たら、めっちゃかわいい家ばっかりやん
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人も増えてきた





ほんで、ふと感じた。
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今、この子らの心の中には日本を思う気持ちがあることを。

日本を思って描いている

誰かが空に「ヤポン(日本)」と書いた。





この子たちは、日本をおもって町をつくってくれていると感じた。

何人かそばに寄ってきて、「津波が来たんでしょ?」とか「お母さんお父さんは大丈夫なの?」とか耳打ちで聞いてくる。

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日本の地に、草や花、蝶々をたくさん咲かせてくれる


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みんなで力を合わせて、ステキな町が出来上がっていく


今まで見たこともないような、ステキなステキなみんなの町が、出来上がっていく



最後に「先生、あそこに笑顔の太陽を描いてよ!」と頼まれ、僕も筆を入れる  太陽をみて、生徒も笑う
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眺め、見とれる。僕の眼を、生徒が覗き込んで笑う、冷やかされる




「みなさん、いま、日本はとっても大変です。たくさんの人が苦しみ、泣いています。
 でも、みんなみたいにこうやって、力を合わせて新しい町をつくっていきます。
 もしこんな楽しい町ができたら、日本の人々は大喜びでしょう。
 でも、日本人だけでは難しいから、どうぞあなたたちも手伝って下さいね。」


生徒全員から大きな大きな、「ザーー!!(ハイ!!)」が返ってきた。



ありがとう
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by mongoling-yanwoo | 2011-03-17 22:45 | モンゴル | Comments(5)