雨降って吹雪く

昨日の晩、またしても学生たちが家にくる
昨日はいつも以上に疲れていて、外の雨の具合がちょうど良く疲れを癒してくれるしっとりとした夜のはずやった
雨はときに優しく、ときに激しかった

いろんな話や実習の相談や斡旋なんかをし時を過ごす
学生たちは携帯を持って、「先生、『トランス』聴きますか?」と嬉しそうに促してくる

僕はトランスが好きではない



携帯から流れる一定の電子的リズム、音質の悪い全くトランス出来なさそうなトランスを聴きながら、
トランプゲームの大富豪を教えてあげる 

さすが日本語学生だけあり飲み込みが早く、何度か負けたりしながら楽しく過ごした
「先生、今から山に行きますか?」

「なんで? 夜ですよ、雨もたくさん降ってますよ?」
「雨降ってるから気持ちが良いんじゃないですか」

「...ほう。今日はトランプをしましょう...」
「はい、先生」

モンゴルの人々の雨に対する感情と、それに反する日本人の雨降りへの受け身な態度がむき出しになった

しばらくして学生たちは帰り、僕は一人、少し腐ったような臭いがしないでもない昨日の残りで晩飯を済ませた

雨は激しく降っていた これが春の雨か、と確かめるように雨を眺めて寝た



今朝、妙に明るいと思って起きたら、景色一面雪景色どころか、ものすごい勢いで吹雪いている
なにも見えない 右から左に粉のような雪がゆく 向かいの屋根の上に積もった雪が風に吹き飛ばされて、いかにも寒そうやった
外に出たくない気持ちを何とか振り切り小学校に向かうが、最悪やった
生まれてはじめて本物の吹雪を経験した

風で前が見えない
目、鼻、口、耳の中に粉雪が入り込んできて何にもできない
顔が濡れて冷たい
風で体が倒れそうになる
部分的に30センチくらい雪が溜まってて歩けない
すべって転けそうになる
タクシーを拾いたいにも車が走っていない
向かい雪風に反抗しながら進むのには心が折れそうになった

体積が空気1に対して雪1といった感じ
細かい雪が埃のごとく空気中にとどまって、すぐに舞い上げられてまるで地面に落ちることを知らぬようである
もう感動的でさえある

悲痛で歪んだ顔をして学校の扉を開けた僕に対し管理人さんたちが笑いながら、
「おはよう。モンゴルはどうや?」
と完全にボケろと言う振りをしてくるので

「いや〜、モンゴル最高っすわ!! どんなけ最高やねん」
と真逆のことが言いたかったのを堪えて返答

家に帰って来てからもまだまだ吹雪いている

春やったのに 緑になってきてたのに
いつ止むんやろうか

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                                             エルデネト
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by mongoling-yanwoo | 2011-04-29 15:39 | モンゴル | Comments(2)
Commented by ミナ at 2011-05-03 23:53 x
うあ〜〜〜
ひさんやなあ。。。
私もトランスはちょっと。。。。
Commented by mongoling-yanwoo at 2011-05-04 23:02
ね〜〜。
今日も風の強い粉雪の舞う一日でした。
モンゴルの若者は全員トランスが好きです。
そしてトランスで踊るのが大好きなんです。
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